医療費が安くなる 自立支援医療って何?
精神科や心療内科で支払う診察代や、お薬代を高いと感じていませんか? 風邪で1度きりの内科にかかったのとは違い、精神科には2週間に一度や毎月通わなくてはいけません。治療は長期間に及ぶ場合もあります。
収入も減って医療費のせいで生活が厳しくなり、ストレスになっているかもしれません。わたしがそうなのですが、現在進行形で毎月1万円以上医療費に消えています。
本日は、医療費を少しでも負担を軽くする制度をご紹介致します。
自立支援医療って何?
心身の障害を除去・軽減するための医療について自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。精神科や心療内科でかかった費用が安くなる制度です
どんな治療が対象になるの?
精神科の病院、診療所で行われる入院以外の治療が対象になります。
どれいくらい安くなるの?
通常、3割負担から1割負担になる上、所得によって月の限度額が設定されます。
〇月の限度額が、2500円の場合
2500円を支払えば、自己負担はありません。今月の医療費は無料になります。
生活保護世帯
0円。無料です。ただし、受診には医療券が必要となりますので
受診前に担当のケースワーカーさんにご相談下さい。
低所得Ⅰ(本人の収入が80万円以下)
月の上限額は2500円 になります。
低所得Ⅱ(本人の収入が80万円以上)
月の上限額は5000円 になります。
中間所得層(市民税235,000円未満)
月の上限額は、5,000円~10,000円になります。
一定所得以上(市民税235,000円以上)
この制度の対象外です。但し、医師が重度かつ継続に該当すると認めた場合
月の上限額は、20,000円になります
※重度かつ継続となる疾患
どのような疾患が対象になるの?
(1)病状性を含む器質性精神障害
認知症や高次機能障害など
(2)精神作用物質使用による精神及び行動の障害
アルコール依存症や薬物依存症など
(3)統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
(4)気分障害
(5)てんかん
(6)神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害
(7)生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
摂食障害 など
(8)成人の人格及び行動の障害
(9)精神遅滞
知的障害 など
(10)心理的発達の障害
(11)小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害
多動性障害、チック障害 など
※(1)~(5)は高額治療継続者(いわゆる「重度かつ継続」)の対象疾患です
自立支援医療を利用するには?
自立支援医療を利用するには、どのような手続きがいるのでしょうか?
- 主治医に自立支援医療を利用したいと相談する
- 主治医に確認、もしくは許可が出たら役所に行って申請用紙をもらう
- 主治医に申請用紙を書いてもらう(1週間~2週間以上かかることも。気長に待ちます)
- 役所の窓口で申請する
- 自立支援医療受給者証と自己負担上限額管理票が届くのを待ちます。(1か月程度)
- あらかじめ指定した病院・診療所・薬局等で受給者証を見せると、自立支援医療の適用になります。保険証や診察券と一緒に渡します。(自己負担上限管理表も忘れず受付に出してください)
まとめ
- 自立支援医療制度を利用すれば、負担割合は1割
- 所得によって月の限度額があります(2,500円~20,000円)
- 病院・薬局・デイケア・訪問看護の利用料が対象
- 自立支援医療の適用になるのか、まずは主治医に相談を!
本日は、自立支援医療をご紹介しました。3割負担が1割になるだけでも、有難いのに月の限度額まで設定されているので安心して受診できる制度です。
病院の診察代やお薬代だけでなく、訪問看護やデイケアも対象になるのでこの制度を利用しているのといないのでは相当違うのではないしょうか?
もし、月々の医療費にお困りの場合、一度主治医に相談してみては如何でしょうか